閑話休題。
ここ『祇園味幸』のご主人とおぼしきおやっさんは、迫力がある(おとろしいので確認はしていない)。
京都の人とは思えないほどエッヂの効いた雰囲気の方である。そのおやっさんの話によると、昔日本で食べられていた唐辛子はみなこの店で今メインで扱っている“黄金”の唐辛子だったそうだ。
しかし時代の流れか、マイルドな(それでも韓国に比べると激辛になるが)赤い唐辛子に人気を奪われていつしか世の中から忘れ去られてしまったのだそうだ。
それを『祇園味幸』で復刻したものが今名物となった“黄金一味”なのだそうだ。
筆者は七味バージョンしか知らないが、たしかに辛みが全然違う。それも単純に辛いのではない。奥深さのある辛みで、よくインドの激辛系カレーは最初甘く感じて、あとからドカンとくるものがあるが、こちらは最初からビビビビときてブワッと鼻の頭に汗をかかせる。
だがそのあとにやんわりとした甘みを感じさせるという逆パターン。こういうスパイスは他にはない。
一説によると日本の唐辛子の辛さは世界的にもランクもかなり上位にあるらしい。一応はメキシコのJalapeno(ハラペーニョ)とかカリブ海沿岸のハバネロと呼ばれるものが最も辛いものらしいが、日常的に用いる唐辛子としては世界有数の辛みということである。
と、すればこの黄金唐辛子を用いた七味はかなりイケテル唐辛子ということになる。
ただ、筆者としては辛さ体験的な雰囲気の一味よりは、ブレンドが絶妙な七味をおすすめしたい。
実際に四条通りに来られて迫力のあるおやっさんから買うも良し、祇園味幸で検索すれば通販しているネットショップもあるのでスパイス好きの方はぜひお試し願いたい。
住所:京都市東山区祇園町240 電話番号:075-551-4985
営業時間:11:00〜20:00 定休日:月休(祝日の場合は翌日)
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