地図で辿ると川に沿って七条まであるようだが、そのあたりまでくると道が京都らしくない“わやくちゃ”な状態になるのでとりあえずは五条までが“らしい”と思う。
逆に北詰の御池通や三條あたりには、かの池田屋跡や武市半平太の寓居跡など幕末の史跡が多い。………といっても、今では人知れずの石碑がぽつんとあるだけだが。
さて、飲み屋が目当てならば木屋町は三条から下ルのがパターンだが、あいにく今回の目当ては夜桜ではないので今回は五条から上ル…すなわち北上することにする。
スタートは五條大橋。
閑話休題。 五條大橋西詰め北側のたもとには、京都を代表する工芸品の扇を模した塚がある。 ここからずっと北の四條大橋までの約1kmの散策路がずっと桜並木だ。 三條から四條まではもう完全な飲屋街だし定間隔でぼんぼりがあるのがいかにも木屋町らしい雰囲気を醸し出しているが、ここ五條〜四條間はおなじ木屋町通でも一般住宅が多くて閑静な住宅地の様子で昼間は土日でも驚くほど人通が少ない。 だから、ほんとうにの〜〜んびりと桜を楽しみながら散策できる。 ひと組だけ高瀬川に架かる小さな橋の上でピクニック程度の規模で花見をしているおばちゃんズを見かけたが、いたってしずしずと桜を楽しむ上品な人たちだった。 写真は昨年2005年4月9日の撮影だが、今年はもう少しピークは早いかも知れない。 この桜たちが散ると、つぎは青々とした柳が芽吹き、いよいよ木屋町らしい風情に変わってゆく。